|
月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)
|

|
| 商品カテゴリ: | 幼児教育,知育,赤ちゃん育て方
|
| 通販ランキング: | 25467 位
|
| 発送可能時期: | 下記のボタンを押して発送時期をご確認ください
|
| 参考価格: | ¥ 735 (消費税込み)
|
ご購入前にご確認下さい
|
このページはアマゾンウェブサービスにより制作しています。
掲載商品の販売および商品に関する情報は全てアマゾンとの取引となります。
|
|
カミと人の物語
この物語は、人間の文化の変容の中で、切捨てられた土地のカミやそれに象徴される精神へのオマージュであり、かつ切捨てて生きてきた人間の生き様をそのままに描くということをしているのだと思います。上橋さんの本はいつも、世界が人間のためだけにあるのではなく、さまざまな事象や生き物が折り重なって長い時間をかけてできたつながりのある世界であるということを語りかけてきます。わたしたちは人間だけで生きているのではなく、たくさんのもの・ことと関係があり繋がり、相補性があるのだと。けれど人間は、その中に住む人間とは異なる営みをしている存在を畏怖し、自分たちにとって利益ととるか、害ととるかでカミともオニとも名づけ、敬ったり恐れたり・・・自らの価値観に縛られていることも描かれています。しかしそれがいいとか悪いという次元にはありません。そうであること、を描いているのだと思います。キシメの弱さをも容赦なく描いていますが、彼女のこともそのままに受けとめて書かれているのでしょう。そして、それを直面化するもうひとりのカミの息子であるナガタチとの場面は激しく胸を打ちます。物語は最後の最後までどうなるかわからないままで、読み応えがありました。原始的な男性性、女性性の描写も素敵でした。荒削りな中に、今の上橋さんの土台部分がたくさんあって、よりその世界を知ることができたように思います。歴史的な部分では難解でしたが、もののけ姫とか、空色勾玉のイメージで読んでいました。本屋さんにあまり売っていない本ですが、お奨めです。
山妣のジュブナイル版
大和朝廷が近隣の村々を「力」で併呑していった時代くらいの設定でしょうか?
焼畑から稲作への転換をめぐっての「カミ殺し」の話ですが、本文のほとんどは「如何にして殺すか」ではなく「カミがどのような存在だったのか」を、一度死んで生まれなおした娘のキシメの昔語りという形式で書かれています。
ナガタチの異なる視点での語りもあるのですが、ほとんどはキシメの視点でカミの子であるタヤタが語られているため、あまり「カミ」であるタヤタに魅力を感じません。
そのため、「狐笛のかなた」のバッドエンド版のような展開であるにもかかわらず、悲壮感をかんじませんでした。
時代設定こそ違いますし、良い意味でのジュブナイルだから表現が抑えられている部分もありますが、ちょっと坂東 真砂子 が得意とする
「新しいモノ」「ヨソモノ」が介在することでおきる「村」社会「旧価値観」のカタストロフ
を彷彿とさせるところがあります。
世界観は好き
守人シリーズが好きで、この本も読んでみました。国や時代の設定はちがいますが、作者の自然を愛する気持ちというか、土のにおいがする懐かしい感じは共通しています。 登場人物のキャラクターに違和感があったので、星三つです。はじめ、キシメは村のリーダー的な存在で、若くして人格者なのかと思いましたが、実は幼い現代っ子?でした。ナガタチの役割ももっと大きいと期待して読んでいましたが最後までいまいちでした。ホオズキヒメを主人公にした方が盛り上がったかも…と思いました。 でも、神をも恐れず(存在さえ忘れられ)自然破壊を押し進める現代に重ね合わせた物語として書かれたのかなあと思いました。
もののけ姫で教科書にない歴史に惹かれた人におすすめ
もののけ姫の名を出してしまったが、この本のほうが初版の出版時期は古い。念の為。 そう、自然はかくも大きく、恐ろしく、敬われた存在だったのだ。 にもかかわらず、都の暮らしに惹かれ、目先の利益に追われ、土着のカミを遠ざけていった人々。 現代に通ずる自然を殺す人の欲、横並び意識、いろいろと考えさせられた本でした。
偕成社
精霊の木 流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36) (偕成社ワンダーランド) 狐笛のかなた (新潮文庫) 獣の奏者 II 王獣編 獣の奏者 I 闘蛇編
|
|
|
|
|