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獄中の人間学―対談
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 289432 位
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監獄の中で見る人間の本質
本書を読むまでは、第二次世界大戦終了後に、大陸で4年間も戦った日本人がいたことを知りませんでした。かれらは、戦後日本の復興を考えて、中国人とともに、大陸に残った日本人約1万5千人を中核に、山西独立軍を編成し、毛沢東軍及び蒋介石軍と戦っていたのです。なんと、軍隊の総数は50万人でした。対談者の一人、城野宏氏は、その軍隊を組織した人物です。武運悪く、その後18年間、禁固刑を受けることになりましたが、その時に、同じ監房にいた人物が、もう一人の対談者古海忠之氏です。氏は、満州国の高級官僚でした。この対談は、両氏が監獄の中で見た人間の本質について、徹底的に語りあった著作と言えるでしょう。また本書は、「獄中での人間学」にとどまらず、平凡だと思われる日常生活の中!でも、自己実現の可能性はある、ということをも教えてくれます。驚くべきことに、かれらは自由を奪われた状態にもかかわらず、18年間を無為に過ごすことはありませんでした。日本に帰還する際のことを考えて、常に自己修養に励んでいたのです。その成果は、帰国後、社会的に重要な事業を、即座に興していることからもうかがえるでしょう。特に、城野氏の活躍には目を見張るものがあります。その他にも、本書はロシア人や中国人の行動様式を知るうえでも非常に参考になります。
竹井出版
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