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黒龍の柩 (下)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 41314 位
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結末は奇抜、だが意外ではない
下巻では、江戸からの相次ぐ撤退、函館での「土方歳三」の死までが描かれます。
タイトルの意味は最後の最後でわかるのですが、必ずしも意外ではありません。
北方先生のやりそうな伏線がところどころにちりばめてありますから、予測できた人はたくさんいると思います。
近藤勇とも、山南敬助ともキャラクターをここまで書き分けて、しかも新しい国家観という「志」まで植えつけてしまったら、従来の新撰組土方歳三の終わり方には出来ませんしね。
「すがすがしさ」をより強く感じる派と「はかなさ」をより強く感じる派と読後は大きく分かれるような気がします。
もちろんどちらもちりばめてあるんですが。
私は「空しさ、儚さ」をより強く感じました。
10代くらいに読んでいたらすがすがしさをより強く感じたのかもしれません。
新撰組観、土方歳三観が根底から変わったほどではありません。
徳川慶喜像も、「まあ、そういう理由も考えられるよね」というフィクションなので、それほど極端に史観が変わることはないでしょう。
それでも「娯楽小説」として読んだときに、最上に近い面白さは伝わると思います。
少々、物語の終わりに違和感が・・・そして少々ネタばれ。
「黒龍の柩」で描かれている「西郷隆盛」は小心者で狡賢く一言で言うと(言葉は悪いが)「卑怯者」である。
しかし物語の中では名前が出てくるだけで言葉を一言も発していない。
いつ出るか・・・いつ出るか・・・と期待していたのに出てこず肩透かしを喰らったような心境だ。
土方歳三は「蝦夷地に独立国家を建設する」という「夢」のために戦い、西郷の卑怯で執拗な妨害に遭い、そして・・・。
唯一の不満は物語の終わり方。
最後の最後で消化不良な違和感だけが残った・・・ので本当は星5つなのだが星4つとさせていただきます。
「こういう終わり方ってありなのか?」と読んでいて思ってしまった。
夢と義のために生き「独立国家設立」という夢破れてもなお生き残った土方歳三VS本書の中では小心者で狡賢い西郷隆盛が闘う場面を書いてほしかったなぁ?歴史上有り得なかったことだから書けなかったのかも知れないけれど・・・歴史小説だから書けなかったのか?もしも本書が時代小説だったら書けたのかなぁ?。
前にも書いたが終わり方が消化不良な感じがしてならない。
夢を追い続ける歳三!!
新国家設立に向けて行動する土方さん・榎本さん・その他もろもろ・の人たちが新政府軍と戦う姿・試衛館の人々との友情がロマンティックに書かれてます、本当面白い!!読んでて感動しますね。
あと、いままで徳川慶喜が好きではなかった人、この本を読むと慶喜さんの見方が変わりますよ。 おすすめです!!
土方歳三!!
氏の書く歴史小説は吉川英治氏とは異なる。
三国志でもそうだが氏特有のハードボイルドのエッセンスが見事に融合している。
それがファンにはたまらない。
激動の幕末。剣と志で走り続ける土方歳三。
上巻は池田屋事件から下巻は五稜郭の戦いまであますところなくハードボイルドです。
氏の幕末歴史観が下巻では繰り広げられます。
間違いなくエンターテーメント。
面白いです。
乾いた文体で描かれる新たな土方歳三
後半に入り作品の様相は大きく変わっていく。 列強に付け入られる隙を与えないため朝廷軍とは非戦を貫く。幕府は解体させるが徳川慶喜を担いだ新国家を蝦夷に建設する。そんな夢を見た男たち、坂本竜馬、勝海舟、小栗忠順、徳川慶喜自身、榎本武揚、そして土方歳三のストーリー。その夢に気づいた西郷隆盛は竜馬、小栗を謀殺。江戸から北に逃れた徳川慶喜を追う。 前巻で激しく生き方を模索していた土方歳三は夢に賭ける。追いすがる薩摩の間諜を追い払いつつ、北へ向かう。甲州、会津と転戦する土方。薩摩の剣豪中村半次郎との果し合い。正史を変えない範囲で新たな物語がつづられていく。 この本のテーマは、男の夢、男の生き方だと実感できたとき、北方謙三が用意したラストの意味が理解できる。 それにしても上巻でもそうだったが、下巻は全くといっていいほど、女っ気がないのも潔い。
幻冬舎
黒龍の柩 (上) 草莽枯れ行く (集英社文庫) 道誉なり〈下〉 (中公文庫) 陽炎の旗 (新潮文庫) 道誉なり〈上〉 (中公文庫)
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