正確に言えば私が持っているのはこの公演のビデオですが
キャストが最高です。ヘルマン・プライのフィガロ、フレーニのスザンナはもちろんのこと、なんといってもフィッシャーディースカウのいかにもスケベそうな伯爵ぶりがいい!そしてそれ以上に、ああどうして誰もこのことを強く主張しないんだろうと思ってしまうのですが、この公演はキリ・テ・カナワの伯爵夫人が何よりも素晴らしいのです。もともと「フィガロ」の伯爵夫人はキリの当り役だと言われてはいますが、これを見ると本当に「キリ以上の伯爵夫人はないだろうな」と思います。声も姿も美しく気品あふれる伯爵夫人です。
超豪華メンバーの伝説
プライのフィガロ、フィッシャー=ディースカウの伯爵、フレーニのスザンナなど70年代のベストメンバーとベーム指揮ウィーン・フィルという、もうこんなキャストのフィガロは二度と聴けないでしょう。 映画(ドラマ)として作られており、ステージでは絶対に見られない演出が随所に登場します。伯爵が歌う場面なのに映像ではディースカウが口をへの字に閉じて、心の中で悩んでいる情景を描写したり、フィガロがスザンナを疑う場面ではフィガロが二人登場したりします。最近、こんな映画仕立ての作品があまり見られませんが、これはライブとは別な魅力でドラマと圧倒的な演奏を両方楽しめる名盤です。
ポリドール
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